相談者1

主人が亡くなったのですが、銀行にはまだ知らせていません。知らせるとどうなりますか?

司法書士

銀行などの金融機関は、口座名義人が死亡したことが分かり次第、すぐに口座を凍結してしまいます。いったん凍結されると、基本的には相続手続きを完了するまで預金に手を付けられなくなり、引き落としもできなくなりますので注意が必要ですね。

こんにちは、相続に強い柏の司法書士です。

 

役所に死亡届をだしたからといって、口座名義人の死亡が銀行などの金融機関に自動的に伝わるわけではありません。

ですから、銀行側に死亡の事実が伝わるまでは、今までどおりキャッシュカードを使ってATMからお金を引き出すこともできますし、各種支払いの引き落としなども続きます。

実際、口座名義人の死亡後もずっとそのままにしてしまっているケースも見受けられます。

 

相談者1

じゃあ、当分はこのまま主人名義の口座を使っていけばいいのでしょうか?

司法書士

状況によります。ちなみに、ご主人の相続人は、奥様以外にもいますか?

相談者1

私たち夫婦には子どもがいないので、主人の兄弟が相続人になります。葬儀の時に会ったきりで、その後連絡もとっていないのですが・・・

司法書士

それはトラブルの元になりかねませんよ。なるべく早く銀行口座の凍結と相続手続きに入るべきです。

口座名義人が死亡した時点で、金融機関に預けてある預貯金は、相続財産となります。

ですから奥様がこれまで通りにATMから引き出したりしてしまうことは、相続財産に手を付けるということになります。これは他の相続人とのトラブルの原因になりかねません。

銀行が口座名義人の死亡したことを把握次第すぐに口座を凍結してしまうのもまさにこれが理由です。相続人の一部が相続財産を過剰に引き出したり、私的に流用してしまうといったトラブルを防ぐための対応なのです。

とはいえ、病院代葬儀費用の支払い、あるいは残された遺族の当面の生活費など、被相続人の口座がすぐに凍結されてしまっては困るという事情もあるでしょう。

やむを得ない事情があれば、被相続人名義の口座をそのまま残して、ATMからある程度まとまったお金を引き出してしまうという方法もよろしいかと思います。

ただしこの場合は、必ず他の相続人全員の理解を得た上で、引き出したお金を何にいくら使ったのかを明確に記録に残しておきましょう。

そのうえで銀行等の金融機関に対して正式に相続手続きをとっていくことになります。

では、銀行等の金融機関での相続手続は、どのようにすればよいのでしょうか?

これはまた別の記事でご説明させていただきます。