こんにちは、相続に強い柏の司法書士です。

 

先日、司法書士試験合格を目指し日々勉強に励む事務所スタッフから、私自身の受験生時代の事を聞かれました。

色々とアドバイスをするうちに、当時の事が思い出され懐かしい気持ちがわき起こり、この記事を書くにいたりました。

 

私は平成21年に司法書士試験に合格しています。

2回目の挑戦での合格でした。

民法の「み」の字も知らない完全ど素人からの挑戦で、不安もありましたが

 

「必ず合格してやる!」

「10年後は絶対に司法書士として活躍してやる!」

 

と歯を食いしばって勉強に励んだのをよく覚えています。

今年が平成31年(令和元年)ですから、まさに10年後の未来が現在です。

 

「そのまま頑張れ!」

 

と当時の自分に声の一つでもかけたいくらいです(笑)。

 

そのかわりといってはなんですが、いままさにあの難関試験に挑戦している受験生の方々の、お役に立てそうなアドバイスができればと思っています。

 

絶対に合格するつもりで臨み、不合格だった1回目の試験。

1回目の失敗を糧に、軌道修正して合格をつかんだ2回目の試験。

 

2回目での合格は、司法書士試験では短期合格といっていい部類です。

それでも1度は失敗している私だから語ることのできる、反省点・うまく言った点。

特に今回は、精神面についてお話していきたいと思います。

ピンチはチャンス。相対的に浮上せよ!

試験勉強をしていると、何度も心が折れそうになることがありますよね。

 

場面① 弱気の虫が頭をもたげたとき

「今年もダメなんじゃ・・・」

「というか、いつか受かるのかこれ!?」

「そもそも受かったとして、それで人生うまくいく保証もないし・・・」

 

場面② ついつい苦手科目の勉強を後回しにしたくなってしまうとき

「テキストを開く気がしない・・・」

 

場面③ 自分を甘やかしたい衝動にかられたとき

「今日は勉強やめとこうかな・・・」

「来週から本気だそうかな・・・」

 

こんな「負の濁流」に襲われる場面というのが、受験勉強をしているとしょっちゅう訪れます。

 

これ、すべてあなたのチャンスです。

負の濁流に襲われたら、まずは手をたたいて歓迎してください。

 

負の濁流に襲われるのは、あなただけではありません。

全受験生が同じように負の濁流に襲われるのです。

そして、おそらく7~8割の受験生は、濁流にのみこまれます。

 

ということは、負の濁流に襲われたときに

歯を食いしばって、濁流に流されず、前に進むことができれば、それだけであなたのポジションは他の受験生に比べて相対的に浮上することになるのです。

 

なんなら前には進めなくても、その場にとどまるだけでいいのです。

つまり、最悪でも爪痕くらいは残してほしい。

 

・比較的負担の軽い作業(暗記カード作成や、整理表の作成など)に取り組む

・勉強スケジュールの見直し作業をする

・30分でいいから、勉強する

 

など、できることはあるのではないでしょうか。

残した爪痕が深ければ深いほど、相対的に浮上できると考えれば、気力もわいてきませんか?

 

もちろんそれでも、今日は無理!心身ともにグロッキー!という日も、ありますね。私もそんなときは

 

「戦士にも休息は必要だ」

 

などと開き直って完全オフにしてしまっていました。

身体を壊しては元も子もありませんからね。

試験である以上、結果が1番重要。だが人生である以上、プロセスが0番目に重要である!

言うまでもないことですが、試験には是が非でも合格しなければなりません。

1点でも合格ラインを超えれば、人生の次の扉が開きます。

1点でも足りなければ、思い描く未来へと羽ばたくことはできません。

間違いなく、結果が1番重要です。

 

結果が1番重要なのは大前提としたうえで、私はあえてこう申し上げたい。

 

人生である以上、プロセスが0番目に重要である!

 

司法書士試験合格は、当面の目標ではありますが、人生の最終目標ではありませんよね?

 

「プロフェッショナルとしての誇りをもった仕事人になりたい。」

「社会の役に立つ人間になりたい。」

 

モチベーションは人それぞれかと思いますが、つまりは

 

「こうでありたい自分」

 

を実現するために難関試験への挑戦を決意したのだと思います。

 

ということは、実は最も重要なのは、試験に合格することではなくて、「こうでありたい自分」に近づいていくことだと言えます。

 

そして試験への挑戦を決意し、努力を継続しているという時点で、「こうでありたい自分」をすでに実現しているともいえるわけですよね。

 

だからこそ、せっかく挑戦した試験に対しては、できる限り真剣に取り組むべきだと思います。

中途半端な覚悟で受験生活を送るということは、「こうでありたい自分」に近づいていくための手段としての受験勉強であるはずなのに、「こうでありたい自分」からどんどん遠ざかることになると言えるからです。(合格が遠ざかるという意味ではなく、即座に「こうでありたい自分」から遠ざかるという意味です)。

ちょっと抽象的すぎるかもしれませんね。

私の言葉だけではなかなか伝えきれないので、私が常に傍らに置いている本の一節をご紹介したいと思います。

失敗したっていいじゃないか。不成功を恐れてはいけない。人間の大部分の人々が成功しないのが普通なんだ。パーセンテージの問題でいえば、その99%以上が成功していないだろう。

しかし、挑戦した上での不成功者と、挑戦を避けたままの不成功者とではまったく天地のへだたりがある。挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままでオリてしまったやつには新しい人生などはない。ただただ成り行きにまかせてむなしい生涯を送るにちがいないだろう。

それに、人間にとって成功とはいったい何だろう。結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか。

夢がたとえ成就しなかったとしても、精いっぱい挑戦した、それで爽やかだ。

岡本太郎「自分の中に毒を持て」より

「自分はやりきった!」

と胸を張っていえるようになれば、その時点で勝ちだと言っていいのだと思います。

それは試験の合否を超えた、価値のあることだからです。

そして逆説的な言い方になりますが、試験の合否を超えた次元にまで突き詰めた人間が、合格に最も近い人間なのだと私は思います。

ここまでやった自分が落ちるはずがない。と思えるようになるまでやる!

私は2回目の司法書士試験で合格しましたが、本当は1回目での合格を目指していました。

ところが1回目の試験では択一で足切りという結果に(記述もひどいものでしたが)。ショックはありましたが、実は心のどこかでこうなるだろうと思ってもいました。

というのは、自分自身にまだ、どこかしら甘さを感じていたからです。

甘さがそのまま試験結果にでたと感じ、私は1回目の試験が終わった時点で自分の生活習慣を見つめなおしました。

そして、次のような行動に出たのです。

 

①タバコをやめた(今も非喫煙者です)

 もともとヘビースモーカーで、勉強を始めてもすぐに吸いたくなってムズムズしてくるタイプでした。

②お酒をやめた(今はおおいに飲みます)

 お酒はもともと好きでした。勉強を始めてからはかなり控えてはいたのですが、それでも寝る前の30分から1時間くらいの寝酒をほぼ毎晩やっていました。これもすっぱりとやめました。

③パソコンをやめた

 インターネットは一度接続するとダラダラと時間を無駄にしてしまいがちです。私はデスクトップパソコンのLANケーブルを引っこ抜きました。ただし、私の受験時代はスマホがまだ普及していなかったのですが、いまはスマホが当たり前ですね。なのでネットを断つことはできないかと思いますが、厳しく時間管理しましょう。

④漫画を段ボールに封印した

 漫画も大好きなのですが、受験においては悪い誘惑にしかならないと考え、思い切って封印しました。

⑤坊主頭にした

 髪型を気にしたり、勉強中に髪をくるくるしたりするのが煩わしいという理由と、いっそのこと出家でもしたような気持ちでいきたいという理由からの行動です。

⑥当時の職場に、管理職から役職なしへと異動を申し出た

 これは誰もが許されることではないとは思います。私の場合、当時の職場が試験勉強に理解を示してくれたという幸運がありました。今でも感謝しています。異動させていただいたことにより、勉強時間の確保がしやすくなりました。特に2回目の試験の直前1カ月を丸々休みにできたのは大変ありがたかったです。

 

ざっと思い出せることはこのくらいでしょうか。

たいしたことないじゃないか、と思われる節もあるかもしれませんが、1年目と比較し大幅に自分を改革したという点を見ていただきたいと思います。

ひとつひとつが自分にとっては結構大きな決断でありました。

合格するためには無駄と思える時間や身体の使い方を、できるだけそぎ落としていったのです。

 

「ここまでやってるんだ、落ちるわけがない!(≒ここまでやって落ちたらしゃーない)」

 

と自然に思えるほどに、合格という目標に集中しきっている状態で過ごしていました。

まとめ

いかがでしょうか。

偉そうに書いてしまいましたが、正直いって私が2回目で合格できたのは運も味方したと思っています。なにしろ、

 

本番2週間前の模試で、午後の部16問しかとれませんでしたから( ´∀` )

 

でもその模試の後でも、私は、必ず合格するつもりでしたし自信も揺らぎませんでした(少しは動揺しましたが・・・)

逆に言えば模試ってそんなものなんです。

その時点で私は、過去問を過去30年分にわたり全問全肢正解できるくらいのレベルまで繰り返していたので、模試が過去問の範疇から大きく逸脱していることがわかっていました。

だから、模試の結果にひるむことなく本番を迎えることができました。

本番では消去法をうまく使い合格点に達することができたのは、おそらく幸運もありますが、訪れた幸運をものにするだけの準備と自信を備えていたからだと思います。

 

野村克也さんの座右の銘、

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

は司法書士試験においても当てはまります。

不合格には必ず原因があります。アンラッキーで落ちるわけではありません。

ですから、負ける原因を徹底的に排除する。

これが基本戦略です。

 

この記事が、受験生の皆様のお役にたっていれば幸いです。