こんにちは、相続に強い柏の司法書士です。

 

「遺言書って、気が進まない(縁起でもない)」

「遺言書って、おおげさな気がする」

 

よくわかります

遺言書の作り方は学校では習いません。

友達も教えてくれません。

ついつい先延ばしにしがちです。

 

それでも、遺言書はなるべく早めに作りましょう。

早い方がよい理由は次のとおりです。

 

理由① 遺言書は「元気なうち」が鉄則

 

遺言書の作成には、気力と体力が必要です。

 

不動産・預貯金・有価証券などの自分の財産を確認するところからはじまり、相続人の調査、遺言内容の決定、場合によっては相続税の試算など、色々と骨の折れる作業を伴います。

 

「自分はまだ大丈夫」と言っていた方が、衰えとともに物事を決められなくなっていき、遺言書を作らないまま亡くなるというケースもお見かけします。

 

また、あまりに死の間際になって作った遺言書は、「そもそも本人の意思に基づいて作られたものなのか?」「誰かが書かせたんじゃないか?」と遺言書の有効性自体が争いになってしまう恐れもあります。

 

理由② 遺言書は、何度でも作り直しができる

 

「一度遺言書を作ったらそれっきり、取り返しがきかない」

こんな風にお考えではありませんか?

 

そんなことはありません。

遺言書は、生きている間は何度でも作り直すことができます。

 

あまり身構えすぎず、現時点での自分の想いをはっきりさせておくのだというスタンスで検討すればよいのです。

 

人生何があるかわかりません。

作れるうちに作っておくことが大切です。

遺言書を作らぬまま手遅れになったケース

実際にお受けした相談をもとにした参考事例をご紹介します。

「遺言書さえあれば・・・」と依頼者が頭を抱えていたのをよく覚えています。

 

実例

 

依頼者(Bさん)被相続人(Aさん)の姪でした。

 

Aさんには子がなく、相続人は兄弟姉妹や甥姪がBさん含め14~15人おりました。

相続人の数は多いのですが、生前のAさんのお世話は姪のBさんがほぼひとりでみていたとのことです。

生前からAさんはBさんの貢献に感謝を示しており、遺産はすべてBさんにあげたいと言っていたそうです。

ただBさんが遺言書を作るように促しても、Aさんは悠長に構えてなかなか行動に移しませんでした。

 

そんなある日、Aさんは体調が急変し、病院に緊急搬送されてしまいました。

病室でBさんは、Aさんに遺言書を書くように再度強く促しましたが、すでに手遅れであったとのことです。

 

 

結局このケース、Aさんの遺産は相続人全員での遺産分割協議をしなければならならず、Bさんが相続した分は遺産のごく一部にとどまりました。

 

私は、他の相続人との遺産分割協議に気持ちが追い付かずに混乱しているBさんを気の毒に思うとともに、もしこのようなBさんの姿をみればAさんもきっと後悔なさるのだろうなと、感じました。

遺言書を作る、ということは自分の死を見つめるということです。なかなか楽しい気持ちにはなれないかもしれません。

しかし、遺言書はそもそも自分のために作るものではありません。残される人のために作っておくものなのです。

 

この記事を参考にしていただき、是非早めの遺言書作成をご検討いただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。